鹿屋・・・社長ブログ・・・

鹿児島県鹿屋市 ホテルこばやし 三光建設 日伸
k-work.net
<< バライロフェスティバル2014 | TOP | らーめん屋 康 >>
半円校舎と坂本鹿名夫
「半円校舎〜♫子供の広場〜♫」私の母校、鹿屋市立鹿屋小学校の2番の校歌に歌われている「半円校舎」。
私も小学2年生と5年生の時この校舎で学びました。半円を2つ並べて弦の部分を外廊下で繋ぎ、弧の部分にバルコニーの様な外廊下が廻った独特のデザイン、円弧の中心部から順番に水回り、中廊下、教室、外廊下と同心円状に配置されていました。
どれも円弧を描いてますから、もちろん教室も扇形バームクーヘンを切った様な形で、短い方の円弧に黒板が設置され、長い方の円弧は木製建具でガラス張りだったと思います。扇形の教室にはきれいに机は並べません、机の列が途中で増えていきます。半円ですから東向きの教室もあれば西向きの教室もある。自ずと季節に寄っては朝日や西日がキツく黒板が見えない教室もあった。外の廊下は楽しかったが、他のクラスの生徒が走り廻ったりと、たぶん教える側には評判が悪かったと想像できます。
でも生徒にとってはすこぶる評判が良かった。なにしろ教室と言うより大きめの遊具みたいでした。
そんな半円校舎も校歌には残っていますが、残念ながら数十年前には解体されて今は現存しません。

 
半円校舎
写真は鹿屋小のHPから見つけて来た物です。随分古い写真です。
 

私が建築の道を目指した頃、ふと半円校舎の事を思い出したことがあります。「誰が設計したのだろうか?」鹿屋と言う保守的な地域で大胆なデザインですし、そもそもその頃(昭和30年前後)地元にコンクリートの設計を出来る設計士がいたのだろうか?(他に需要が有ったのでしょうか?)どういった趣旨でこの校舎が造られたのか?ずっと心の片隅に残っていた疑問でした。

その答えが意外な所からもたらされたのはバライロフェスティバルの2日ほど前の事です。以前私が勤めていた設計事務所の所長で、元鹿児島大学教授の松永安光さんがfacebookにアップされた、鳥取県倉吉市にいかれた時の写真を見て古い記憶が蘇りました。

その写真がこれ、旧明倫小学校円形校舎です。

 
倉吉の円形校舎
私の記憶の中の半円校舎そのものです。
 

松永さんのfacebookに母校の半円校舎の思い出を書き込むうちに、「旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会」のHPに行き着き、「坂本鹿名夫(さかもと かなお)」と言う建築家を知る事になりました。坂本鹿名夫は全国に100以上の円形校舎の設計を手掛けた建築家です。

そしてついにこの記事を見つけたのです。
鹿屋小の半円校舎は「坂本鹿名夫」の作品でした。一人で興奮して一晩眠れませんでした。既に壊されてしまった建物だし今更と思われるかもしれませんが、私にとっては大きな事です。
私が鹿児島に帰って来た頃は、「鹿児島は保守的な所でデザインなんてモノは(おんな、こども)のやる事だ」とゆう風潮は少なからずあり、いまも意識が高いとは思えませんでした。デザインマーケットやバライロフェスティバルは少しでも意識を高めたいとの思いで始めたイベントです。
 
でも、もともと鹿児島にはそう言う意識は無かったのだろうか?どういった経緯か解りませんが、坂本鹿名夫に校舎のデザインをさせ、内之浦には「池辺陽」の作品群がある。それを受け入れるだけの土壌はちゃんと有ったあった。そう思えてならないのです。
バライロフェスティバルを前にこの事を発見できた事にも何か感じる所もあります。「鹿屋はデザインの街」と言われてもおかしくない素地が有ったのです。


JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:アート・デザイン
16:41 | 建築 | comments(4) | trackbacks(0)
コメント
面白い形ですね。
父がS22年生まれで鹿屋小に行っていたので、
覚えているか聞いてみようと思いました。
2014/03/25 6:41 PM by かんく
かんくさんは鹿屋小?もう半円校舎は無かったのでしょうか?
2014/03/25 9:25 PM by kobayashi shozo
円形校舎をたどって伺いました^^;
半円の校舎があったのですね!驚きです
旧明倫小学校円形校舎は解体か再利用で揺れています。
良いものは残したいですね
2015/03/02 11:11 PM by daiky
絶対残してください。必ず地域の宝になるはずです。
鹿屋小の半円校舎は知らぬうちに壊されていました。
悲しいことです。

わたしも遠くからですが応援します。何が出来るでしょうか?
2015/03/06 3:41 PM by kobayashi shozo
コメントする










この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック