鹿屋・・・社長ブログ・・・

鹿児島県鹿屋市 ホテルこばやし 三光建設 日伸
k-work.net
鹿児島観光その2
前回からの続きです。

2日目は鹿児島市内の建築を見て廻りました。
先ずは旧鹿児島刑務所、この建物は明治41年、山下啓次郎設計の石造建築です。山下啓次郎はジャズピアニストの山下洋輔の祖父にあたる方で、全国にあった5大監獄を設計した人でもある。詳しくはwiki で調べてください。
残念ながら建物は壊され門だけが残され、鹿児島アリーナの一角に配置してあるが、配置計画も正直疑問が残る。もう少し方法は無かったのだろうか?昭和61年に移設と有るので、時代的にまだ意識が低かったのか、既存の建物の雰囲気を残しつつアリーナを作る方法が有ったと思うのですが・・・

 
鹿児島刑務所
門だけがぽつんと残る。


鹿児島刑務所石門
「貴重な建築物」ってだったら壊すなよ!

 
次に玉里邸、こちらは島津久光が愛した別邸で建物は戦火に焼かれ、茶室のみが残っていますが、管理もされ趣のある庭が魅力的でした。
 
玉里邸
殿様の茶室での茶会、贅沢ですね。。


照国神社の近くに旧考古学資料館とゆう建物が有るのをご存知でしょうか?私も知りませんでしたが明治16年建築とありますから、鹿児島刑務所より更に古い建物です。鹿児島県第一号の有形文化財ですが、今は使われず放置してあります。


 
旧県立博物館考古資料館
石造建築なので今の法規には適合するのは簡単ではないでしょうが、
このまま放っておくのは勿体無い。
レストランや結婚式、何でも出来そうです。
 


最後に石橋公園、私が鹿児島に帰って来た1993年、8.6水害が起きました。鹿児島市内も甚大な被害が出、5石橋の内2つが流失、すったもんだのあげく残った3石橋は公園へと移設されたのは記憶に新しい。

 
石橋公園
写真が少なくてすいません。こちらは西田橋
参勤交代のときとられていた橋でもともと城下門があった。
 
移築されてから初めて行ったのですが、公園としてはなかなか良い公園でした。水辺で子供は遊べるし、変に遊具なども無く、子供も大人も楽しめそうです。やっぱり「すったもんだ」した甲斐は有ったのでしょう。

さて私も鹿児島市内をこれだけ回ったのは初めて、図らずも古い建物をどうするか考えざるおえない観光になりました。流石に時代背景も有り「すぐに壊す」と言うことは行政もしなくなりましたが、ただどう残すかはどこの自治体も頭を抱える問題です。文化財の指定を受ければ壊されずに澄みますが、再利用には障害にもなり得難しい問題です。今回見た明治や江戸時代の物の重要性は理解されやすいのですが、近代建築などの建物はどんどん壊されてしまっています。
時代はスクラップ アンド ビルドからストックの活用へと移行しつつ有り、既存の建物を活用し地域作りに生かして行く事が求められる。建物だけでなく街路樹や自然環境なども含めて地域に活かせる為には、法的な整備や行政の理解、そしてなにより地域の人が「すったもんだ」しなければいけないと思います。
19:06 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
鹿児島観光
大学の恩師である相田先生が来鹿したおり、鹿児島大で講演会やら芝浦工大のOBの総会に出席したりと、先生をタイトなスケジュールで動かしてしまったうえ、残り2日間みっちり鹿児島観光に連れ回してしまった。おかげさまで私も知らない鹿児島観光が出来た。

先ずは知覧の武家屋敷、ここは以前社員旅行で来たことがある。先生もアスファルト舗装が少々残念であるが今まで見た武家屋敷の中でもぴか一との評価。



 
知覧武家屋敷
知覧武家屋敷
エントランスのスケール感がいい。今でも使えそうなデザイン。。

 

武家屋敷で食事をした後、知覧の特攻資料館へ、相田先生は硫黄島の戦没者「鎮魂の丘」を設計されており、是非行きたいとの要望で行きました。(本当は鹿屋にお連れしたかったのですが・・・)ここも社員旅行で来ましたが、その時も入館者が多かった。武家屋敷や指宿とセットになって丁度いいのだと思います。知覧も鹿児島市内からすると1時間半程度かかるので、大隅も鹿屋の資料館や高山の麓地区など整備すれば観光客は呼べると思うのですが。。


知覧を後にして指宿にある槙文彦氏設計の岩崎美術館へ、鹿児島では数少ない建築家の作品を見学。お隣熊本に行けば熊本アートポリス関連の建築作品が一日では見きれないほど有るのですが、鹿児島には建築家と言われる人の作品が少ないし分散しているので、建築見学ツアーはなかなか組み難いのです。
 
岩崎美術館
私設の美術館とは思えない。岩崎さんの力をあらためて感じる。


後半へ続く!

JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:写真
JUGEMテーマ:日記・一般
18:09 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
宇土小学校 綱津小学校
島原であった建築士の集いの帰りに、折角なのでアートポリスの作品を見に行った。坂本一生氏の綱津小学校とシーラカンスの宇土小学校の二つ、どちらも宇土市立小学校だ。
ネットの情報によると宇土市は人口37000程度の小さい地方都市、この小さい地方都市の市立小学校にこれだけの施設が有るとは正直おどろいた。



網津小学校
網津小学校の外観、薄いボールト屋根はコンクリート製
塗料断熱だろうか?



網津小学校
内部は開放的で明るい。



宇土小学校
こちらは宇土小学校、これが市立の小学校とは思えない。


宇土小学校
美術館と言ってもいい空間


宇土小学校
敷地の中心に体育館を配置し、中庭を介して各教室が回廊で繋がっている。



宇土小学校
内部の建具はカーテンでしきられている。
天井はコンクリートに吹き付け塗装
コストを抑える為であろう躯体にサッシを取り付けたら完成って感じで割り切っている。
 

残念ながら日曜日で中に入って見学する事は出来なかったが、どちらも素晴らしい建物であった。出来る事なら自分の子を転校させたいくらいだ。ここで学べる子供たちが羨ましい。そしてまずこれを受け入れる行政と地域を賞賛したい。
以前、私の母校に有った「半円校舎」の話を書きましたが、その頃の鹿屋市にも受け入れる土壌は有るはずです。そろそろ鹿屋市も考えてくれないかな?


JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:旅行
JUGEMテーマ:アート・デザイン
JUGEMテーマ:写真
17:39 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
建築士の集い 島原
長崎県島原市で行われた「建築士の集い 長崎大会しまばら」に参加して来た。
建築士会鹿児島代表として昨年行った「池辺陽シンポジウム」の活動報告を、支部の青年部長である鑪(タタラ)さんが発表すると言う事で同行したのだ。


ブルー龍馬
会場について先ず出迎えてくれたのが、
サムライブルー龍馬「負けたぜよ!」
4年前のW杯の壮行会でアディダスとJFLが作ったのを寄贈してもらったらしい。


そして、とりあえず飯!!


具雑煮
タクシーの運転手オススメの島原名物「具雑煮」
あっさりめのスープに具沢山の雑煮です。


折角なのでちょっと観光
島原の武家屋敷通りへ


マツダR360
武家屋敷には関係ないけどマツダのR360の可愛いお尻が・・・




島原武家屋敷 園児
やっと武家屋敷通りへ

この武家屋敷通りは良く整備されている。舗装されていない通りの中央には清流、車は基本通行出来ない、石垣も綺麗で新しい家もちゃんと気を使って建ててある。簡単そうでなかなか出来ないことだ、めんどくさがって一眼のカメラを持って行かなかった事を激しく後悔。


 
島原武家屋敷 門島原武家屋敷 石垣
石塀も綺麗だ。上に置いてある石は戦闘時に使う物なのか?



寒ざらし
名物寒ざらしだがプラスティックの容器では美味しさも2割減



建築士の集い 島原
我らが青年部長、素晴らしいプレゼ
でも残念ながら全国大会には行けず。

報告会は各県の代表がプレゼをし、審査員が点数を付けて評価するのだが評価の基準が良くわからない。
1位になった長崎の取り組みは確かに素晴らしかったが・・・・
建築士の集いには久しぶりに参加したが、各県いろんな取り組みをしていて大変刺激になった。
地方都市の街づくりにとってローカルアーキテクトの集まりである建築士会の存在は以前よりずっと必要とされているはずだ、
地元の建築士の動きで地域が決まるといっても大げさではないだろう。
池辺陽シンポジウムもまだ始めて1年目、結果を出せた取り組みでもない、冷静に考えれば全国に行くのはもう少し先かな!?

 

JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:写真
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:旅行
JUGEMテーマ:アート・デザイン
11:00 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
相田武文先生 自作を語る
告知です。

恩師である相田先生が来鹿する事になりました。芝浦工業大学のOB会である芝鹿会に恩師を呼ぶ事となり、良い機会なので鹿児島大学側から是非学生の前で講演をと言う話になりました。私は大変心配をかけた学生だったので、ちょっとでもご恩を返せる機会が出来た事と久しぶりに先生の講演を聴ける事が嬉しくて何だか今から緊張しています。




相田先生ポスター
7月4日金曜日 鹿児島大学稲盛会館にて

一般の方の受講も可能です。是非おいで下さい。
 
JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:アート・デザイン
17:54 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
樹木の材検
以前勤めていたSKM設計計画事務所の所長である、建築家の柴田知彦さんが鹿屋に来られた。柴田さんは建築家としてはたぶん日本で一番グッドデザイン賞をもらっている建築家ではないだろうか。
実はこの数年毎年の様に柴田さんは鹿屋には来られている。理由は樹木の材検。設計に携わっている物件に植える樹木を選別に来ているのだ。興味も有って私も材検に立ち会わせてもらった。

鹿屋は温暖な気候から特に常緑樹の産地として知られている。一昔前はクロガネモチの木が流行し、バブルの頃は全国的に出来たゴルフ場の為に大きい楠木が流行った。私が帰って来た20年位前までは、県外資本の企業がこぞって遊休地を借り上げ樹木を栽培していたが、近年はその植え付け面積もだいぶ減った様だ。それでもわざわざ東京から見に来るのだから、大きい産地なのだろう。近年は特にシマトネリコが人気の樹木の様だ。聞いたことによると、近年オープンした歌舞伎座の建物廻りの並木も鹿屋産のシマトネリコを使ってあるらしいです。
今回柴田さんもシマトネリコとマテバシイなど20本ほど材検してきました。
 
シマトネリコ
シマトネリコの畑、場所により大きさ、樹形を揃えたシマトネリコが綺麗に列んで植えてある。
聞くとここの99%は県外に出荷されるとの事。
地元にこんだけのりっぱな樹木が有るのに何で鹿屋市の街路樹は貧相なんでしょう?
いっそのこと樹木の見本品として鹿屋市の街路樹を作ったらどうだろう?
街路樹だけど欲しければ売るよ!ってスタンスとか?
 

さてシマトネリコは建築外構に使う樹木としては非常に優秀である。まずは常緑でこれほど綺麗な樹形をした樹木は珍しい。常緑樹は楠木やマテバシイのようにどちらかと言うと、葉の繁りが強く、印象としてどっしりと重厚な物が多いが、シマトネリコはケヤキやハナミズキの様な軽やかな印象を与える。落ち葉も少なく管理も楽で、成長も早い。枝が柔らかく搬入がしやすいなどが近年シマトネリコの出荷が大きく伸びている理由でもある。

ただ、ここにきてこの優等生シマトネリコ人気にも異変が生じているらしいのです。どうやら東京の幾つかの区が条例でシマトネリコの使用を禁止したと言う。理由はどうやら「元々亜熱帯に生育するシマトネリコは区内の景観を形成するのにふさわしくない。」との事らしいのですが、その成長の早さと実生のしやすさから、セイダカアワダチソウの様に手を付けられなくなる事を危惧しているのでしょうか?街路樹に植えた木から実生で増えて行くってあんまり考えづらいですし、代わりになる樹種は今の所見当たらない。樹木は1年や2年で生産できる物ではないので、急に禁止となたら業界にとって大きな痛手になるのではと心配な話です。




 





JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:日記・一般
JUGEMテーマ:アート・デザイン
17:31 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
半円校舎と坂本鹿名夫
「半円校舎〜♫子供の広場〜♫」私の母校、鹿屋市立鹿屋小学校の2番の校歌に歌われている「半円校舎」。
私も小学2年生と5年生の時この校舎で学びました。半円を2つ並べて弦の部分を外廊下で繋ぎ、弧の部分にバルコニーの様な外廊下が廻った独特のデザイン、円弧の中心部から順番に水回り、中廊下、教室、外廊下と同心円状に配置されていました。
どれも円弧を描いてますから、もちろん教室も扇形バームクーヘンを切った様な形で、短い方の円弧に黒板が設置され、長い方の円弧は木製建具でガラス張りだったと思います。扇形の教室にはきれいに机は並べません、机の列が途中で増えていきます。半円ですから東向きの教室もあれば西向きの教室もある。自ずと季節に寄っては朝日や西日がキツく黒板が見えない教室もあった。外の廊下は楽しかったが、他のクラスの生徒が走り廻ったりと、たぶん教える側には評判が悪かったと想像できます。
でも生徒にとってはすこぶる評判が良かった。なにしろ教室と言うより大きめの遊具みたいでした。
そんな半円校舎も校歌には残っていますが、残念ながら数十年前には解体されて今は現存しません。

 
半円校舎
写真は鹿屋小のHPから見つけて来た物です。随分古い写真です。
 

私が建築の道を目指した頃、ふと半円校舎の事を思い出したことがあります。「誰が設計したのだろうか?」鹿屋と言う保守的な地域で大胆なデザインですし、そもそもその頃(昭和30年前後)地元にコンクリートの設計を出来る設計士がいたのだろうか?(他に需要が有ったのでしょうか?)どういった趣旨でこの校舎が造られたのか?ずっと心の片隅に残っていた疑問でした。

その答えが意外な所からもたらされたのはバライロフェスティバルの2日ほど前の事です。以前私が勤めていた設計事務所の所長で、元鹿児島大学教授の松永安光さんがfacebookにアップされた、鳥取県倉吉市にいかれた時の写真を見て古い記憶が蘇りました。

その写真がこれ、旧明倫小学校円形校舎です。

 
倉吉の円形校舎
私の記憶の中の半円校舎そのものです。
 

松永さんのfacebookに母校の半円校舎の思い出を書き込むうちに、「旧明倫小学校円形校舎の保存活用を望む会」のHPに行き着き、「坂本鹿名夫(さかもと かなお)」と言う建築家を知る事になりました。坂本鹿名夫は全国に100以上の円形校舎の設計を手掛けた建築家です。

そしてついにこの記事を見つけたのです。
鹿屋小の半円校舎は「坂本鹿名夫」の作品でした。一人で興奮して一晩眠れませんでした。既に壊されてしまった建物だし今更と思われるかもしれませんが、私にとっては大きな事です。
私が鹿児島に帰って来た頃は、「鹿児島は保守的な所でデザインなんてモノは(おんな、こども)のやる事だ」とゆう風潮は少なからずあり、いまも意識が高いとは思えませんでした。デザインマーケットやバライロフェスティバルは少しでも意識を高めたいとの思いで始めたイベントです。
 
でも、もともと鹿児島にはそう言う意識は無かったのだろうか?どういった経緯か解りませんが、坂本鹿名夫に校舎のデザインをさせ、内之浦には「池辺陽」の作品群がある。それを受け入れるだけの土壌はちゃんと有ったあった。そう思えてならないのです。
バライロフェスティバルを前にこの事を発見できた事にも何か感じる所もあります。「鹿屋はデザインの街」と言われてもおかしくない素地が有ったのです。


JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:アート・デザイン
16:41 | 建築 | comments(4) | trackbacks(0)
九州の遺産特集
西日本新聞の1月1日付けに九州の遺産とゆう特集記事が掲載された。長崎の軍艦島や隠れキリシタンの島、熊本の江戸時代に建てられた文化財に住む人々、九州各地の隠れた遺産を紹介する15ページにもなる気合いの入った特集記事だ。その中に先日取材を受けた内之浦の記事が「私の推し遺産」として載った。鹿児島では1つだけ、正直に嬉しいしちょっと誇らしい。

昨年は本当に一年通して「内之浦推し」でした。何度も足を運び、何人の方を内之浦を案内したことか。町や大学関係者に協力を頂き、難波先生の講演まですることができた。

 
西日本新聞
 
さて、記事を見て、ちょっとだけ誇らしいの「ちょっとだけ」には訳がある。記事が思ったより小さい。私の推し方が弱かったのだろうか?
ただ他の記事を読んでみると納得もいく。やはりまだ人の関わりが少ないのだ、大きく取り上げられている熊本の文化財は、今も人が住み、地域を上げて守っている。記事の中にある「人が住む家と住まない家では、生きたパンダと剥製のパンダぐらい違う。」とゆう言葉を借りると、長らく使われず、放置されたままだった長坪の退避室は、今は「剥製」なのだろう。これをしっかり活用し「生かし」地域の方々が推してくれた時こそ、もっと大きな記事になるのだろう。
逆に言えば、まだ「剥製」の建物をこれだけ記事にしてもらっていると考えれば、やはり大きなポテンシャルを持った遺産だとも考えられる。

この記事のおかげで迷いかけていた方向性が定まった気がする。「ここに面白い形の建物があるよ!」ってだけではやっぱりダメなのだ。この建物を設計者や地域の方がどうゆう思いで作り、どう使って来たのか、もっと掘り下げて理解し、剥製のパンダを蘇らせるのが最終目標なのだと。


JUGEMテーマ:写真
JUGEMテーマ:日記・一般
JUGEMテーマ:地域/ローカル
JUGEMテーマ:アート・デザイン
11:54 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
見学会
今年5月に行ったTED×sakurajimaで大学の先輩になるアトリエ天工人の山下さんに挨拶をさせてもらって以来、何かと気にかけていただき、食事会やらに誘っていただいていた。おかげさまでいろんな縁が出来、また刺激の多い話も聞けた。その折山下さんの設計した住宅の見学会があるからと誘っていただいた。是非にとは返事したものの、場所が下関、流石に一人では心許ないので、運転できそうな友人と日曜日に日帰り弾丸ツアー決行してきました。。
山下さんと言えば、建築の素材に徹底したこだわりを見せている建築家、この建築も地場の「シイの木」と「焼き杉」を使った住宅です。「シイの木」鹿児島でシイの木を建材にすることはあまり聞いたことが無かったのですが、灰汁が多い故に湿気に強く、四国地方では湿気の多い部分によく使われていたようです。
 
下関住宅
床材をはじめ建具、家具も地元産のシイの木
見た目もきれいで肌触りのいい材でした。




下関住宅
階段室
 
いびつな形の敷地を利用して、空いた隙間を上手に採光用の中庭を作ってあったりと、材料だけでは無くプランニングを見ても面白い作品です。

 
下関 焼き杉
焼き杉を使った塀で囲まれている。
杉は焼かれることで炭化した皮膜を作るため腐食に強くなる。昔から使われている方法。

 
実は山下さんの作品を直に見るのは初めて、素材や形に目を奪われがちだが、よく見ると細かいところまでしっかりと詰めてデザインがしてあるのがよくわかる。写真には無いが既製品では無い木のサッシを使用していたが、見えるところは床材と同じシイの木を使っているが、剛性や狂いが無いように集成材でちゃんと補強が入れてあったり、建具や幅木周りのディティールなど上手く収めてあった。また床下暖房の使用などや、開口部と視線の関係なども上手いなと感じた。

 
下関住宅
最後に集合写真、遠く長州での見学会、でもなぜだか薩摩率が高い。
でもどうも最近建築の写真が上手く撮れない。。(いいわけすいません)

 

JUGEMテーマ:写真
JUGEMテーマ:住宅
12:15 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)
丹下健三と菊竹清訓
ちょっと前の話です。ブログがぜんぜん追いつかなくなって来た。。

池辺陽シンポジウムを開催した翌日、難波先生を空港まで送るついでに、近くに有る建築を幾つか見て回った。日南にある丹下さんの作品「日南文化センター」と都城にある菊竹さんの作品「都城市民会館」、池辺熱が冷めやらぬ中で同じ時代の2つの作品を見ると、この時代の建築家の狂気的なまでのエネルギーを感じる。

日南文化会館の方は内外装とも改修はされているものの、今も現役で使われている。ただ新しい文化会館も建てられており、日南市が今後どうしていくかが気になる所。入り口に有ったレリーフが篠田桃紅の作品で価値があるって管理者に教えた所「これ売れば解体費の足しに・・・」。。いやいや建築ももっと価値がありますから。。

日南文化会館
日南文化会館日南文化会館



菊竹さんの都城市民会館。こちらは一時解体の危機に有ったが、現在は南九州大学が借りている状態ですが使われていません。そのためか、木製のサッシ、スチールの手すりも含めほぼオリジナルのまま放置されている。使用するには安全面も含めそれ相当の費用が必要と考えられます。


都城市民会館
都城市民会館都城市民会館


2作品ともすばらしい作品だけにちゃんと使われていないのがもどかしいのですが、上手く再活用できて行けば時代の最先端になるのでしょうが・・・・




 JUGEMテーマ:旅行JUGEMテーマ:地域/ローカルJUGEMテーマ:アート・デザイン
15:33 | 建築 | comments(0) | trackbacks(0)